岩手から越冬先の茨城へ

岩手蜂場

秋も深まる中、岩手のシーズンを無事に終え、ミツバチたちの移動が始まりました。
巣箱に設置した屋根を取り除き、巣箱の換気窓を一箱一箱丁寧に清掃し、夕方から積み込み作業開始。

冬に備えて貯蜜たっぷりの巣箱は単箱(一段箱)でも重さずっしり。
ミツバチたちにストレスを与えないように丁寧に慎重に積み込みます。

暗くなりライトを灯しながら作業し終わる頃にはあたりは真っ暗。
移動に備えてひと休み。

出発は夜中。高速道路をひた走り、越冬地の茨城を目指します。
途中、休憩は給油の時のみ!
600キロ超の大移動。
巣箱内でじっとしているミツバチたちも、我々と同じように耐え忍ぶ時間です。

夜を徹して走り、明け方に到着!
すぐに巣箱の設置作業を開始。
うっすらと朝靄が立ち込める中、整然と並べられた巣箱。
設置後、巣門を開けると……

巣門を開けた瞬間、ミツバチたちが勢いよく飛び出してきました。
新しい土地の空気を確かめるように、羽音が一斉に広がります。
ミツバチたちの越冬が始まりました。

設置作業を終え、そのまま岩手への帰路に。
行きと同じく、帰りも黙々と走ること夕方に到着。
長い長い2日間が終わりました。

岩手へ帰って2日後の11月18日㈫、信じられない光景に。
まだ11月中旬にもかかわらず、辺り一面真冬のような銀世界……

車の上に厚く積もった雪。
もし、移動が数日遅れていたら……
改めて自然の厳しさと生き物を扱う我々の仕事の重みを感じました。

また近々ミツバチたちのもとへ向かい、冬用巣箱に入れ替えの予定です。
その時の様子をブログでご報告させていただきます。

岩手のはちみつ屋 山本養蜂場

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