はちみつが固まった時の溶かし方いろいろ
だんだんと冷え込みの厳しい日が続くようになってきたこの頃。
この時期ははちみつが最も結晶化(固まる)しやすい温度といわれる、気温15℃に近い温度の日が多くなります。
蜂蜜が固まるのは蜂蜜の性質上自然な現象で蜂蜜に含まれる糖分(果糖とブドウ糖)が結晶化し固まっているだけで、蜂蜜がダメになってしまったということではありません。
とはいえ、使うときに液状で使いたいという方のために失敗しない蜂蜜の溶かし方を書いていきます。
蜂蜜の溶かし方 湯煎する場合(推奨)
① 鍋にはちみつの容器を入れ、蓋を緩め容器の肩くらいまで水を張る
② 水温を「45~50℃」に保ち湯煎する ←ここが一番重要‼
③ ある程度溶けてくると溶け残りが下に溜まってくるので、菜箸やスプーンなどでかき混ぜる
(大きな塊がある場合は潰してあげると溶けやすくなります)
④ 結晶化した糖分が溶けきり、濁りがなくなればOK!
はちみつの固まり具合にもよりますが1~1時間半くらいで溶けます。
多少時間はかかりますがはちみつを溶かすなら湯煎が一番おススメです。
早く溶かそうと水温を上げてしまうと、はちみつの風味がとぶ原因となる他、蜂蜜に含まれる酵素やビタミン等の熱に弱い栄養素が壊れてしまいますので、焦らずゆっくりと溶かすことをオススメします!
蜂蜜の溶かし方 電子レンジを使う場合(非推奨)
① はちみつの容器の蓋をとり電子レンジに入れる
② 1回あたり10~20秒程度で温める
③ ②を繰り返し、ある程度溶けてきたらかき混ぜ完全に溶けきるまで繰り返す
④ 結晶化した糖分が溶けきり、濁りがなくなればOK!
湯煎する場合より早く溶かすことができますが、温度管理が難しく蜂蜜の温度が高くなりすぎ風味の劣化や栄養素が失われてしまいます。
また、はちみつのような粘度の高い液体を電子レンジで温める場合、液中に発生した気泡が中に閉じ込められ膨張し飛び散る「突沸」という現象が起きる場合がありますので、1回あたりの温め時間はごく短時間にするようにしてください。
広く販売されているはちみつのポリ容器やチューブタイプの容器は耐熱性の低いものが多いと思いますので、容器が破損する場合があります。
はちみつの溶かし方 炬燵を使う場合
①はちみつの容器の蓋を緩め、炬燵に入れる
炬燵は意外と使えます 笑
メーカーにもよりますが、中設定で内側の温度が35~40℃ほどになりますので急がない場合は炬燵の中に入れておくのもありです。
ただし、中にはちみつを入れたのを忘れて蹴っ飛ばしたりしない様に気を付けてくださいね!
追記
固まったはちみつの使い方として結晶はちみつのハニーバターの作り方を紹介しています。
<結晶はちみつのハニーバターの作り方>
お手軽に作れますので、固まったはちみつの使い道にお困りの際はお試しください。
岩手のはちみつ屋 山本養蜂場